食器洗浄器を考えてみましょうか。

食器洗浄器を考えてみましょうか。
 食器洗浄機について、少し考えてみましょう。
食器洗浄機について、ある程度知ってしまえば、厨房機器の修理などをする上では、ほとんどの機器に応用がきくのではないでしょうか。

 なぜかと言うと、いろいろな部品をいろいろな制御で使っているし自動化の考え方は他の機器にも応用できるからです。
まず、熱源について考えてみましょう。小型のものは、電気ヒーター、少し大きくなると、ガス、さらに大きくなると蒸気も使われます。次に食器洗浄機のタイプですが、大きく分けると、ドアタイプと呼ばれるものと、コンベアタイプの2つに分かれますが、ドアタイプにも多くの種類があり、コンベアタイプにも多くの種類があります。ドアタイプのものは、ラックに並べた食器を同じ位置で洗浄、すすぎをしますが、コンベアタイプは、食器をコンベアで動かしながら、洗浄は洗浄タンク通過時に行い、すすぎは最後にコンベアを出る前に行うことになります。当然、洗浄ノズル、すすぎノズルの配置も、それぞれ違ってきます。
 まず、洗浄とすすぎの湯温に関して知っておかなければなりません。洗浄の湯温は60℃付近、すすぎの湯温は80℃付近に設定されていることが多いですが、これには様々な理由があります。食器洗浄機が洗浄で汚れを落とすために必要な要素あ、3つあります。湯温と、するどい水流と、洗剤の化学的な力です。これについて詳しく知りたい人は、さらに調べてください。食器洗浄機用洗剤は、無泡性のアルカリ洗剤です。洗浄機の中が泡だらけになってしまっては、汚れを落とすことはできません。稀に洗浄タンクに泡がたつことがあるのですが、この理由はわかりますか?食器洗浄機用洗剤を使っているなら本来は洗浄タンクの中は泡だたないはずです。泡が出るとすると考えられる理由は2つだけです。リンスの量が多くなりすぎている時か、前洗浄の中性洗剤が洗浄タンクにまで入ってしまった時です。汚れ落ちが悪い場合は、このようなことが原因の場合もあります。洗浄タンクの湯温は、高すぎると逆に食器に汚れをつけてしまうことがあります。生玉子の汚れなどは、高い温度でいきなり洗おうとすると、固まってしまいます。食器洗浄機用洗剤に限らず洗剤は作用しやすい温度というものがあります。ほとんどの洗剤は50℃以上の時に洗浄力が上がるようになっています。洗剤の力をフルに発揮して汚れを落とそうとすると、洗浄用の湯温は60℃付近となるわけです。
 次に、すすぎの湯温です。すすぎは洗剤分を取ることが必要です。洗剤が溶けて流れるためには、洗浄の湯温より高いほうがいいでしょう。食器洗浄機を利用するメリットのひとつとして湯温もあるのです。手洗いでは、50℃以上の湯温で洗って、すすいでというのは困難です。その点、機械は文句を言わずに熱い湯で食器を洗ってくれます。75℃以上の湯は多くの菌を殺してくれます。完全な殺菌とまではいきませんが、高い湯温は菌を弱らせます。食器消毒保管庫も85℃以上という高温で食器を消毒させるのも、高温の作用を期待してのことです。食器洗浄機のすすぎの湯温が高ければ、洗浄後に食器を余熱で乾燥させることもできます。そのため、すすぎの湯温は80℃付近が必要になるのです。さらに高い温度でも、特に問題はないでしょう。でも、機械を作ったり、機械の修理をする人は、他の要素も考えたほうがいいでしょう。
 洗浄タンクの洗浄水にしても、すすぎ用タンクのすすぎ水にしても、その湯を移動させるための手段が必要になります。超音波式洗浄機は別として、通常の洗浄機では、湯の移動のためにはポンプを使っているでしょう。循環ポンプというものです。ポンプにも循環ポンプ、加圧ポンプ、ソレノイドポンプ、その他、多くのポンプもありますが、それについては機会があれば書きます。食器洗浄機で使われるポンプは、循環ポンプがほとんどです。この循環ポンプは、水や湯を循環させるのですが、液体を循環させるためには、液が通るケーシングとインペラが必要です。この部分と電気モーターは隔絶されなければなりません。モーターの電気的な部分と水が通る部分を隔絶させるために、液体循環用のポンプでは、2つの方法が考え出されています。軸にメカニカルシールをつけて、隔絶する方法と、マグネットを使って軸は貫通させない方法です。マグネットポンプと呼ばれるものです。この方法は、どちらも一長一短はあるのですが、マグネットポンプのほうが高額になりやすいです。しかし、メカニカルシール方式は定期的な点検、交換が必要です。でも、メカニカルシール方式もマグネット方式も熱にはあまり強くありません。どちらもゴムや樹脂を使わなければ、製造できないのです。回転と、水と、洗剤と電気となれば金属でも万全なわけでもありません。電蝕という敵も存在します。どんなシール方式を使っても湯温は高いほど漏れる可能性は高くなります。20℃の水は漏れなくても80℃の水は漏れる事例もあります。50℃の湯はゴム類に悪影響を与えなくても、90℃の湯はゴムを溶かすこともあるのです。すすぎの湯温は高くしたくても機械的な限界もあります。

ここまでで出てきた言葉や意味を理解して説明できるなら、洗浄機の湯温に関して、基礎的な知識は持っていると考えてもいいのではないかと思います。

でも、ここまでは湯温に関する知識の一部です。
まだまだ、知っておきたいことは多くあります。


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